2000/9/17

 お待たせいたしました。今回は、『苦さ』について書いてみようと思います。

 実はこのテーマは、難しいものがあります。というのも、味覚の感じ方は、人によってかなり違いがあるからです。
 たとえば、当店のアイス珈琲を例にとりましょう。
3種類ありますが、一番苦いのは、どれでしょう?・・・・・・多分皆さんは、水出しと答える方が多いと思います。答えは・・・・(と言ってもないのと同じなんですが)・・・『同じ』です。なぜなら、同じ豆を使っていますので、苦さの質は同じものなのです。
 しかし、『濃度』がそれぞれ違うため、苦味の感じ方も違ってしまうのです。

 もうひとつ問題があります。『渋み』の問題です。たとえば、渋柿のような渋さであれば誰もが渋いと感じるんですが、抽出、あるいは焙煎時に発生する渋みは、『苦味』と紙一重なのです。逆を言えば、適正な抽出ができなかった場合の渋みを苦いと思っている方が多いということです。これは、炭焼き珈琲を売り物にしているお店に多いんですが・・・。この手のお店では、熱湯を注ぐ場合が多く、結果的に渋い珈琲が出てくることが多々あります。そのような珈琲を飲むと、苦い珈琲はおいしくないと思ってしまうことになります。
 (その系統のお店の名誉のために書いておきますが、しっかりしたお店では、何らかの対策を講じています。・・・やかんから冷えたポットに移してから注ぐとか、煮立っているお湯は使わない等々)

 さて、今回どうしてこのようなことを書いたかといいますと、『苦い珈琲はだめなのよね〜』というお客様が多かったんです、最近。また、イタリアンブレンドが『苦味が強いなら、いいや』というお客様も多いので、このようなテーマで書いてみました。当店のイタリアンブレンドを飲んだことのある方はわかっていらっしゃると思いますが、結構さっぱりとした苦味なんですよね。まだの方は是非試してみてください。
 
 また、珈琲の味の表現の参考となれば幸いです。
   



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